SHIKOTA ISAMU
FILM / WORKS
/ MOM & DAVID
ドキュメンタリー監督第二作目『旅する身体』
映画版のホームページも作っていないので、いつもお世話になっているダンスBOX「こんにちは共生社会」のリンクを貼っておきます。こちらも上映希望などありましたら是非お声がけください!
だいぶ遅くなりましたが。。
監督作『映画の朝ごはん』が全国27の劇場で上映されました!
配信やパッケージなどの予定はまだないのでなかなか見る機会が少ないのですが・・
下に、沖田修一監督が作ってくれた予告編リンクを貼っておきます🍙
メイキングは基本一人部で作り手任せになることが多いですが、めちゃくちゃ信頼しているTBSのプロデューサーとガッツリやれていいものに仕上がったと思います。メイキング以外にも特典が満載で、それぞれが補完して気づきが生まれるような構成になっているそう。楽しみ!
一言に「障がい者」と言っても、障がいの数、人の数だけ異なる身体性や感覚がある。障がいのある人と無い人とで単純に分けられるようなものではない。初めて Mi-Mi-Bi の練習を見た時に、世間一般で伝えられるような「障がい者」のイメージはなく、内側から見たら単純明快に「私とあなたは違うよね」という至極当たり前なことの中に自分自身も放り込まれていた気がした。
「あなたと私は違う」の中では、障がい者も健常者も、日本人も外国籍もない。皆一様に「違う」のだ。だからこそ私たちは触れ合い会話を交わし、他者を理解しようとする。そのコミュニケーションそのものが Mi-Mi-Bi の練習風景の中に当たり前のように貫かれていた。
例えば、盲者である武内美津子さんの手を持ち誘導する内田結花さんの動きは、寄り添いを表現したコンテンポラリーダンスであるが、同時に舞台を成立させるための現実的な行為であり、社会生活における障がい者に対しての補助行為でもある。これら二つの意味合いが舞台表現を通して同時に起こっている。そこが感動的なのだ。例えば、ろう者の KAZUKI さんに、流れている楽曲の印象や演出意図を、手話を用いて伝える三田宏美さんの動きは、コミュニケーションそのものの存在・身体として舞台上に立ち現れる。そのことに注視した時、私たち人間が、自身の身体や存在を通してすでに何かを伝えて表現しているのだと気づく。
「あなたと私の見えている世界は違う。だからあなたのことを教えて」
これが本作品のテーマである。
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演出:森田かずよ
演出補佐:内田結花
振付・出演:内田結花、KAZUKI、武内美津子、福角幸子、福角宣弘、三田宏美、森田かずよ
音楽:日野浩志郎
舞台衣装:bde
舞台監督:岩﨑孔二
照明:三浦あさ子
音響:西川文章
字幕:橋本実弥
手話通訳:三田宏美、濱名孝枝
フライヤーデザイン・写真:岩本順平
制作:文、内田結花、橋本実弥
エグゼクティブ・ディレクター:大谷燠
主催:文化庁、NPO法人 DANCE BOX
文化庁委託事業「令和4年度 障害者等による文化芸術活動推進事業」
後援:公益財団法人 兵庫県芸術文化協会
協力:NPO法人 プラッツ
撮影協力:医療法人社団十善会 野瀬病院
撮影・記録・編集:志子田勇(MOM & DAVID)
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本公演
豊岡演劇祭2022 フリンジセレクション作品 Mi-Mi-Bi『未だ見たことのない美しさ ~豊岡ver.~』
上演日:2022年9月22日-23日
会場:豊岡市民プラザ
関連ウェブサイト:diversity.db-dancebox.org/318/